生活/2026-06-04
ブダペストの公共交通、乗りこなし術
ハンガリーに来て最初に驚いたのは、ブダペストの公共交通網の充実ぶりでした。地下鉄、トラム、バス、トロリーバス、郊外鉄道(HÉV)と、街のあちこちに路線が張り巡らされていて、車がなくても生活に困ることがほとんどありません。留学生や旅行者にとって、まずこの交通システムを理解しておくことが、ブダペスト生活の第一歩になります。
4本の地下鉄とトラムが街の骨格をつくる
ブダペストには地下鉄が4路線あります。M1(黄色い小さなメトロ・通称「キシュフェルダラッティ」)は1896年に開業した欧州最古級の地下鉄で、英雄広場まで一直線。M2は東西を結ぶメインライン、M3は南北を縦断し利用者が最も多い路線、M4は比較的新しく近代的な設備が整っています。
地下鉄と並んでよく使うのがトラム(路面電車)です。4番・6番のトラムは大通り(グランド・ブールバール)を24時間走っており、深夜でも安心して乗れます。ドナウ川沿いを走る2番トラムは、議事堂やブダ城を眺めながら移動できる絶景ルートとして有名で、地元の人も観光客も使います。
チケットの買い方と「BudapestGO」アプリ
チケットは駅の自動販売機、主要駅の窓口、街のタバコ屋(トラフィック)などで買えます。1回券は2025年6月以降1枚500フォリントに値上がりしました。乗り換えのたびに新しいチケットが必要になるので注意が必要です。毎日のように移動するなら、月定期券(2025年時点でおよそ8,950フォリント)がはるかにお得で、日本円換算では3,000〜4,000円程度で一か月乗り放題になります。
スマートフォンを使うなら、公式アプリ「BudapestGO」が便利です。英語対応で、経路検索・リアルタイムの運行情報・デジタルチケットの購入まで一括でできます。紙のチケットを刻印機に差し込む手間が省けるうえ、24時間パスや72時間パスもアプリ内で購入できるので、短期滞在の旅行者にも重宝します。
乗るときのルールと日常の小ワザ
乗車する際は必ずチケットの刻印(バリデーション)を忘れずに。地下鉄では改札口にあるオレンジ色の機械に差し込み、トラムやバスでは車内の刻印機を使います。無賃乗車の取り締まり(検札)は思ったよりも頻繁で、罰金は相当な額になるので要注意です。
朝7〜9時と夕方16〜18時のラッシュ時は特にM3と4・6番トラムが混雑します。少し時間をずらすだけで快適さがぐっと変わります。空港からは100Eの直行バスがあり、専用チケットが必要ですが、これもBudapestGOで購入できます。
最初は路線の多さに戸惑うかもしれませんが、数日で感覚がつかめるようになります。物価が日本より安く、交通費も抑えられるブダペストの公共交通は、留学生活の強い味方。ぜひアプリを入れて、街を自由に走り回ってみてください。

