観光/2026-06-18
童話の砦?ブダペスト「漁夫の砦」の魅力
ブダペストに来てまだ間もない頃、友達に「絶対に行くべき」と勧められた場所が、ドナウ川を見下ろすブダ城の丘に建つ「漁夫の砦(ハラースバーシュチャ)」でした。実際に行ってみると、まるで童話の中に迷い込んだような気持ちになる、不思議な魅力のある建物でした。今日はこの場所について書いてみます。
「砦」なのに戦うための建物ではない
名前に「砦」とついていますが、実はこの建物は軍事目的で作られたものではありません。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ブダ城周辺を観光向けに整備する計画の一環として建てられた、いわば展望台のような存在です。白い石でできた尖った塔や回廊が連なる姿は、ネオ・ロマネスク様式と呼ばれる装飾的なデザインで、まるでお城のミニチュアが並んでいるように見えます。「漁夫」という名前の由来には諸説あり、かつて中世にこの丘の周辺を漁業組合が守っていたという説が知られています。
マーチャーシュ教会とセットで楽しむのがおすすめ
漁夫の砦のすぐ隣には、マーチャーシュ教会というカラフルな屋根瓦が印象的な教会が建っています。歴代のハンガリー国王の戴冠式が行われた由緒ある教会で、外観も内装もとても見応えがあります。砦と教会、そして周辺の旧市街を合わせて歩くと、半日くらいはゆっくり過ごせる場所だと思います。私が訪れたときは、教会の鐘の音を聞きながら砦の回廊を歩いたのですが、その雰囲気がとても気に入りました。
絶景を楽しむタイミングを選ぶ
漁夫の砦の一番の魅力は、テラスから見えるドナウ川とペスト側の景色です。国会議事堂やくさり橋(セーチェーニ鎖橋)まで見渡せて、写真好きの人にはたまらない眺めだと思います。下段のテラスは基本的に無料で歩けますが、上段の展望塔やバルコニーへ上がる場合は時間帯によって入場が有料になることがあるので、訪れる前に最新情報を確認しておくと安心です。日中は観光客でとても賑わうので、人混みを避けたいなら早朝か日没後がおすすめだと、地元の友達に教えてもらいました。ライトアップされた夜の姿も格別に美しいです。
漁夫の砦は、ブダペストの歴史と街並みを一度に感じられる、留学生にもおすすめしたい場所です。ブダ城の丘を訪れる予定がある人は、ぜひマーチャーシュ教会とあわせて足を運んでみてください。

