観光/2026-06-25
時が止まった村、ホッローケーへ
週末、友達に誘われてブダペストから少し足を伸ばし、「ホッローケー」という小さな村へ行ってきました。名前を聞いたときは正直ピンと来なかったのですが、調べてみるとユネスコが世界で初めて「村」そのものを世界遺産に登録した場所だと知り、俄然興味が湧きました。1987年の登録だそうで、もう40年近く前からその価値が認められていたことになります。
「カラス石の村」という名前の意味
ホッローケーはハンガリー語で「カラスの石」を意味するそうです。ブダペストから北東へバスで2時間ほどの、ノーグラード県という丘陵地帯にあります。日帰りでも十分楽しめる規模で、観光自体は半日もあれば歩き尽くせるほどコンパクトです。村の歴史は古く、丘の上には中世の城の遺構も残っていて、時間があれば登ってみるのもおすすめだと友達が教えてくれました。
茅葺き屋根が並ぶメインストリート
村の見どころは、何といっても一本のメインストリートに沿って並ぶ伝統的な民家です。パローツと呼ばれる民族集団が暮らしてきた地域で、藁を混ぜた白い土壁と、厚みのある茅葺き屋根を持つ家が58軒、保護対象として今も残されています。20世紀の農業革命より前の暮らしの風景がそのまま保存されているというのは、頭で理解していても実際に歩くとやはり不思議な感覚でした。生活感のある木の扉や小さな庭先を眺めながら歩いていると、まるで時代劇のセットに迷い込んだような気持ちになります。
イースターに見られる伝統行事
友達によると、ホッローケーではイースターマンデーに昔ながらの祭りが行われるそうです。女性たちが華やかな民族衣装を身にまとい、男性が水をかけるという、復活を祝う意味を持つ伝統的な行事だと聞きました。私が訪れたのは季節外れだったので見られませんでしたが、機会があればその時期にもう一度訪れてみたいと思っています。
静かな村なのでお店や施設の営業時間はあまり期待しすぎず、ゆったりとした気持ちで散策するのがちょうどいいかもしれません。ブダペストの喧騒から離れて、ハンガリーの「昔の暮らし」に触れられる貴重な時間になりました。

