ハンガリー日記

/2026-05-31

ハンガリー料理を彩るパプリカの話

ハンガリーの食卓を語るうえで外せないのがパプリカです。スーパーには赤い粉末がずらりと並び、家庭料理の多くがこの香りと色から始まります。今日はそんなパプリカの基本を、留学生目線でのぞいてみます。

いつハンガリーにやってきた?

パプリカ(トウガラシの仲間)はもともと中南米原産で、ヨーロッパへは大航海時代以降に伝わりました。ハンガリーには南方ルートを通じて広まり、はじめは観賞用や薬草に近い扱いだったと言われます。時代が下るにつれて畑で栽培され、19世紀ごろには国民的な調味料として料理に深く根づいていきました。

甘口と辛口、どう違う?

粉末パプリカには大きく分けて甘口(édes)と辛口(csípős)があります。日本でなじみのある「パプリカパウダー」はたいてい甘口で、辛さはほとんどなく、料理に赤い色とほんのり甘い香りを添えます。辛口は唐辛子寄りでピリッとした刺激があります。買うときはパッケージの表記を確認すると失敗しにくいです。

代表的な使われ方

  • グヤーシュ:パプリカをきかせた具だくさんのスープ/煮込み。
  • ペルケルト:肉をパプリカと玉ねぎでじっくり煮込んだ料理。
  • 仕上げに振って彩りと風味を足す、家庭の万能調味料としての使い方。

ひと振りで料理がぐっとハンガリーらしくなるパプリカ。市場やスーパーで見かけたら、ぜひ甘口から試してみてください。次の食卓が少し楽しくなるはずです。