INDICATOR
Maslach Burnout Inventory
MBI
バーンアウトを情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下の3次元で測る自記式尺度
- 測定の単位
- 個人
- 制度への組み込み
- 研究のみ
- 分母は何か/誰が落ちるか
- 回答した医療者。規準集団は1980年前後の米国の便宜標本1,025人
- 空白の埋めにくさ
- 既存データで埋まる
- 優先度
- 3.0(1 × 3 ÷ 1)
指標監査で確かめたこと
記事とは別の出所この欄は、記事の執筆ではなく指標監査(2026-08-20)で直接確かめたもの。 記事由来の証拠とは出所が違うので、分けて記録している。
有効性の根拠は確かめられていない
妥当性検証済みの診断閾値が存在しない。発行元 Mind Garden の公式文書が「the cut-off scores were removed due to having no diagnostic validity」「The previously published cut-off scores were arbitrary. 『High』『moderate』『low』classifications were calculated by splitting the normative population into thirds」「The MBI authors realized that the cut-offs were problematic and a『mistake』」と記し、第4版マニュアル(2016)から削除された。Maslach 本人も「we never designed the MBI as a tool to diagnose an individual health problem」と述べる。1981年の原典にはカットオフの記述が一切なく、開発標本は米国の便宜標本 n=1,025。結果として JAMA 2018 の系統的レビュー(182研究・医師109,628人・45か国)は 142通りの定義を数え、有病割合は 0%から80.5% に散らばり、メタ解析は断念された。同レビューは「the heterogeneity between the assessed studies calls into question whether any prevalence estimate cited for burnout can be meaningfully interpreted」と結論する。最も多く使われた閾値(情緒的消耗感≧27、43.5%の研究が採用)は「月に数回」程度の頻度に対応する
1 定義3 閾値
記事で確かめたこと
1定義が一つでない
- 何を測るかは、決められるのか142通りの定義が生まれた領域。本稿はそれを防ぐ方法論の側を点検する
- 個人への単独帰属は、なぜ繰り返し成立しないのか個人の得点として設計されたが、判定の線が分布由来で撤回された
- 孤立への処方箋は、なぜ何度も書き直されるのか三分位カットオフは開発者自身が「間違い」と撤回。有病割合は0%〜80.5%
3閾値が現象から来ていない
- 個人への単独帰属は、なぜ繰り返し成立しないのか個人の得点として設計されたが、判定の線が分布由来で撤回された
- 孤立への処方箋は、なぜ何度も書き直されるのか三分位カットオフは開発者自身が「間違い」と撤回。有病割合は0%〜80.5%
まだ確かめていない型
2 分母/4 交絡/5 反応性/6 単位/7 空白
ここが空欄なのは「問題がない」という意味ではなく、「調べていない」という意味である。